1968年東京都生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程家政学研究科被服学専攻修了。リュミエール・リヨン第2大学DEA課程近現代史専攻留学。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科比較文化学専攻単位取得満期退学。博士(人文科学、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科)。日本女子大学家政学部被服学科准教授を経て、現在、被服学科教授。
専門は、フランス服飾文化史・服飾文化論。主に17世紀から19世紀にかけてのフランスの宮廷や上流社交界にみられるファッションのエチケットの社会的意味について、同時代の文献(礼儀作法書、雑誌、文学作品等)や絵画などの資料を駆使して読み解いている。
これまで扱ってきたテーマは、17世紀のギャラントリーとリボンの流行、清潔感と白いリネン類の関係、男性の帽子の作法と表象、18世紀の部屋着モード、ウェディング・ドレスと喪服の文化史、第2帝政期のパリモードにおけるロココ趣味やマリー・アントワネット好み、印象派絵画(特にルノワール)の服飾描写、礼儀作法書とモード雑誌の言説とイマージュの比較、などである。